霧ヶ峰

みんなで高原を歩いてきました

初夏の霧が峰へ

 7月1日午前3時、車に分乗し長野県の霧が峰(車山高原)へ向いました。霧が峰は、諏訪湖の東に位置する、3000ヘクタールの大草原です。高原の北西には八島ケ原湿原もあり、高山植物の宝庫といわれています。レンゲツツジ・コバイケソウ・ニッコウキスゲと順を追って咲き、草原と湿原には秋まで花が絶えることがありません。盛夏にはニッコウキスゲの大群落が見られることでも有名です。

山頂からトレッキングスタート

 ニッコウキスゲが咲いているといいな…、そんな期待を抱きながら車山高原の麓の駐車場で車を降りました。リフトを乗り継いでいっきに車山の山頂まで登りました。途中で、斜面に咲き始めたニッコウキスゲがチラッチラッと黄色い花色を見せてくれました。

 1925mの山頂から深皿の中へ降りていくような感じで、トレッキングスタート。近くには山も木もないので、はるか向こうまで見通せます。アップダウンのゆるやかな草原という感じです。しばらく歩いて振り返ると、いかにも「大草原をかき分けて歩いてきたんだ」という感じで道がずっと後ろに続いているのが見えます。歩いてきた道が、なんだかいとおしく思えてくるから不思議です。

レンゲツツジが満開です

 こちらに白い花を咲かせているコバイケソウが群れていると思えば、あちらに朱色のレンゲツツジが群生し、ヤマドリゼンマイは緑に濃淡を添えています。
 蝶々深山や物見岩などのちょっと小高いところから辺りを眺めると、一面緑のじゅうたんを敷いたような中に、レンゲツツジのやさしい朱色が見わたすかぎり続き、風と一緒に駆けめぐって行きたいような気持ちになります。ツツジのさわやかな香りも本当に心地よかったです。

八島ケ原湿原

 湿原にも足を伸ばしました。八島ケ原湿原は日本を代表する高層湿原で、国の天然記念物に指定されています。1周約3,7km(所要時間・約90分)の遊歩道は木道が整備され、その両側の植物には名札がついています。咲いている花を見つけると、思わず足を止めて見入ってしまいます。白い小さい花を吊り下げたアマドコロやスズランが、かわいらしかったです。

 昼食は一面に広がる湿原を眺めながら食べました。レンゲツツジのすぐ横に座って食べるおにぎりは、とてもおいしかったです。目の前の湿原にはいくつもの池が点在し、最高のロケーションでした。

 まめに水分補給をしながら、5時間のトレッキングをたっぷり楽しみました。帰りは登り坂のきついところが続き、たいへんでしたが最後まで歩くペースは落としません。終盤まで元気でいられたことに自分でも驚きました。こんなに体力がついたんだと、ちょっぴり自信にもなりました。

 トレッキングが終わると、次は「さあ、温泉!」へ。麓の露天風呂で汗を流し帰る頃にはすっきり爽快、疲れも吹き飛んでいます。豊かな自然に浸って、心身ともにリフレッシュした一日でした。帰りの車中では、目にした雄大で美しい景色を思い出しながら、話がはずみました。