愛犬タロー第6弾

 皆さま方は、新しい年をどのように迎えられましたでしょうか。
 私たちは、今年も皆さまの“健康づくり”のお役に立てるように努力していきたいと、新たな気持ちで出発いたしました。

 タローが“ハローフレンド”にデビューしたのは、2008年12月のこと。以来タローは、スタッフの愛犬としてのみならず、健康フレンドの看板犬として多くの人たちに愛されてきました。しかし2010年の9月を最後に、昨年は一度も登場していません。実は、それには深~い事情があったのです。
 皆さんの中には、「この頃タローの話題が出ないのはなぜだろう。タローは元気かしら?」と、気にかけてくださった方もいらしたのではないかと思います。そこで、今年最初の“スタッフだより”は、久々に“タロー”の話題からお届けいたします。

 タローに異変が起こったのは、昨年のまだ寒い春先のことでした。タローはのどに何かが刺さったような変な咳をするようになったのです。いつものような元気はなく、大好きな散歩にも行きたがりません。みるみるやせ細り、急に老け込んだ様子に「タローももう年かしら」と思っていました。しかしなかなか咳が治まらず、「もしかしたら肺炎かもしれない」と、病院に連れて行くことにしました。
 検査の結果、医者から衝撃的な宣告。なんと「悪性のリンパ腫(ガン)に罹っていて、いつ死んでもおかしくない状態」というのです。  「タローが“ガン”になるなんて……」これにはスタッフ全員、大ショック!!

 医者から死の宣告を受けたタローですが、私たちはそんなに簡単にあきらめることはできません。考え抜いた末、細胞のガン化を予防したり、ガン細胞の増殖を防止する効果がある“プロポリス”をタローに飲ませてみることにしました。
  プロポリスはミツバチの唾液と松や栗などの樹液が混ざってできる物質で、多種類のフラボノイドをはじめとする、さまざまな有効成分を豊富に含んでいます。強力な殺菌・抗炎症作用や免疫賦活作用があり、“天然の抗生物質”とも呼ばれています。
  ただ“プロポリス”は匂いが強烈なので、人間の100万倍もの嗅覚を持つと言われる犬に飲ませるのは至難の業です。

 どうやってタローに飲ませようか思案した挙句、「好物のパンならタローをごまかせるかもしれない」と思いつきました。こうしてその日から、愛の“プロポリス大作戦”が始まったのです。
 初めは、食パンにプロポリスを数滴落とし、その上からジャムを塗る作戦   案の定、タローは匂いが気になるらしくなかなか食べようとしませんでした。スタッフの一人がいつにもまして優しい声で勧めると、しぶしぶ食べました。
 しかし2ヶ月もすると、“ジャムつきパン”に飽きたらしく食べなくなってしまいました。そこで次なる作戦   タローのためにスティック状の“メロンパン”を購入。箸で穴をあけ、その中にプロポリスを垂らしてからドッグフードを詰め込んで与えてみました。するとメロンパンの甘い香りにだまされ、また喜んで食べるようになりました。その頃からプロポリスの効果が出始め、メキメキと元気になってきました。

現在はその“メロンパン”にも飽きて、“レーズン入りバターロール”です。時には大好物の“焼き芋”にプロポリスを垂らして与えることも……。

 タローの闘病中はスタッフ全員が、どんなにねだられてもおやつを与えたり、裏山の散歩に誘ったりすることを控えました。その代わりに「タロー、大丈夫? 早く元気になるんだよ」と声をかけ、励まし続けました。
  約8ヶ月、“プロポリス”とスタッフの“ヒーリング”が功を奏し、タローは見事によみがえりました。しかし奇跡の復活の一番の要因は、タローがプロポリスの匂いをものともしない“底なしの食いしん坊”という点にあるのかもしれません。
  今では、以前と同じように散歩も喜んで行くようになり、すっかり元の快活さを取り戻しています。少しふくよかになり、ますます美人(犬)になって愛嬌を振りまいています。
 プロポリスの威力は実感していたものの、犬のタローにも効いたのには、スタッフみんなが驚きました。そして、「自分の家のペットは勿論のこと、知人のペットがガンで苦しんでいたら“プロポリス”を教えてあげよう」と思っています。

 最近のタローは、5時の夕食を終えると   「これをもちまして、本日の“番犬”の勤めは終了いたします」と、さっさと小屋の中に引きこもってしまいます。その後は、いくら呼んでも出てきません。泥棒が目の前の勝手口をこじ開けても、決して出てこないでしょう。真冬の寒い時期は、次の日の朝食まで小屋の中でぐっすりと眠るのです。そして、家族の中で一番遅く目を覚まし、背伸びをしながら小屋から出ては例の如く“ワンワン”と、朝食を催促します。相変わらず “かって気まま”なタローです。

 この4月には、また狂犬病の予防接種を受けに病院に連れて行きます。その時すっかり元気になったタローを見て、獣医さんがどんな顔をするでしょうか。まさか1年後に予防接種を受けにくるとは思ってもいないでしょう。カルテを見れば、タローはすでに死んでいるはず  獣医さんの驚く顔が目に浮かぶようです。