ニンニク栽培に挑戦

 「暑い夏にはニンニク食べて」と言われるように、昔から“ニンニク”には「疲労回復」や「精力増強」といった夏バテ防止効果があることがよく知られています。しかし本当は、ニンニクの効能はそれだけではありません。利尿作用・血行促進・殺菌効果・高血圧や動脈硬化の予防、さらにはコレステロール値や中性脂肪値を下げたり、免疫機能の向上・抗がん作用……挙げればきりがないほどです。健康フレンドでも、ニンニクは“スーパー薬効食品”として皆さんにお勧めしています。もちろんスタッフ全員、ニンニクの大ファンです。しょうゆ漬けは無論のこと、以前「ヘルシーメニュー」で紹介した“ニンニクおやき”などは、おいしくてついつい食べ過ぎてしまうほど。「心おきなくニンニクが食べたい。安全で良質な最高のニンニクを1年中食べたい!」  とどまることを知らない私たちは、ついに『ニンニク栽培』に挑戦しました。

 昨年の秋、種用にニンニクのブランド“ホワイト六片”を取り寄せました。それを一片ずつバラし、黒いマルチシートを敷いた畑に穴をあけ、一つ一つ丁寧に植えました。芽が出て少し大きくなったところで草取りをしました。自然農法なので肥料も農薬も使いません。冬の間は成長が止まり、春の訪れとともに再びスクスクと伸びてきました。5月には花の蕾を取り、後は収穫を待つばかりです。

 6月上旬、待ちに待った収穫の日がきました。早朝、スタッフみんなで車に乗りこみ畑に向かいます。帽子に長靴、手袋、日焼け対策も万全にし、どこから見ても農家のおばちゃん集団です。「今年は寒い日が多かったので少し小粒かもしれない」  そう思いながらも内心はウキウキワクワク。どんなニンニクに会えるか、みんなの顔も自然と笑顔です。10分ほどで私たちの小さな畑に着きました。ニンニクの葉はすでに黄色くなり、収穫の時を待っているようでした。

 初めに、ニンニク担当のスタッフから「ニンニクを傷つけると臭いですから注意してください」とアドバイスがありました。みんな一斉に茎の根元をつかんで引っ張りますが、思いのほか根が張っていて抜けません。そこで大きなスコップの出番です。ニンニクを傷つけないように周りから土を起こします。慣れないスコップに悪戦苦闘するスタッフもいれば、ここぞとばかりに本領を発揮するスタッフもいます。ニンニクは面白いようにスポッと抜け、大きな白いニンニクが顔を出すたびに、「お~」という歓声があがります。あっという間にニンニクの山ができ、予想以上の収穫にみんな大満足。軽トラックに積み込みいそいそと帰ります。車の中では、「このニンニクをどうやって食べようか。まずはしょう油漬けと味噌漬けにして、それから蒸し焼き・ペペロンチーノ……」みんなの頭の中はニンニク料理でいっぱいです。

 ニンニクは大きいものから小さいものまでいろいろでしたが、全部で770球も収穫できました。来年の種用に150球残して、あとはスタッフ全員で分けました。

 ニンニクの歴史は古く、紀元前3000年頃のエジプトで、すでに栽培されていたという記録が残っています。ピラミッドを建設する際には、労働者にニンニクが給料として与えられたと言われています。まさに労働者のエネルギー源  「ピラミッドの影に“ニンニクパワー”あり」と言えます。想像しただけで何だか臭ってきそうです。

 日本には奈良時代に伝来としたと言われ、紫式部の『源氏物語』に登場したり、江戸時代の農業全書には「農家にとって欠かすことができない大切な作物」と記されています。

 またヨーロッパでは古くから感染症の予防に用いられ、17世紀のペスト流行時や世界大戦中にはニンニクが大活躍したとか  太古の時代より、ニンニクと人間は切っても切れない“くさ~い仲”と言えそうです。

 ホリスティック医学の世界的権威、アンドルー・ワイル博士もニンニクの薬効を絶賛し、「ニンニクの効果は生で食べるのが1番!」と生食を勧めています。博士いわく「感謝して味わって食べればあまり臭うものではない」と  本当にそうでしょうか。おろした生ニンニクの臭いは強烈です。いくら感謝しても、やっぱり臭いものは臭いと思うのですが……。

 皆さんの中には「臭いが気になってなかなか食べられない。緑茶や牛乳も試したけれど、消臭効果はあまりなかった」  そう思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 でも大丈夫! 私たちには臭い消しの必殺技があります。食後にしっかりと歯を磨いてから「ヘリクロゲン(葛の葉の葉緑素)」(フレンドの商品です)、または“青汁”を飲んでおけば90%は消えます。これでお客様の前に出てもバッチリです。臭いが気になって食べられないという方、ぜひ一度試してみてください。もし効果がなかったときには、「感謝が足りなかったのかな~」と思ってください。

 今、スタッフ全員の家の冷蔵庫にはたくさんのニンニクのしょう油漬けと味噌漬けが眠っています。そしてベランダや軒先にもネットに入って吊るされています。あるスタッフは、家族から「まるで魔除けみたい」と笑われるありさま。
 私たちにとって、これからが本格的な夏山シーズンの到来です。今年も“ニンニクパワー”で高い山をいくつ制覇できるか、とっても楽しみです。

 この夏を元気に過ごしたい方、食べても調味料に使ってもおいしい“ニンニクのしょう油漬け”を作ってみてはいかかでしょうか。また、アウトドア派の方には“手作りニンニクエキス”をお勧めします。蜂や蚊・毒虫に刺されたところに塗ると効果バツグン!  作り方はいたって簡単  ホワイトリカーに切ったニンニクを漬けておくだけ。それを携帯用の容器に詰めれば “自家製虫さされ薬”の出来上がりです。これもぜひ試してみてください。(*ニンニクは効力が強いため、食べ過ぎにはくれぐれも注意してください。)