愛犬タロー第1弾

 スタッフの愛犬“タロー”を紹介します。犬種はたぶんビーグル。アイラインを引いたようなくっきりとした目が、どことなく浅丘ルリ子に似ています。

 タローと言っても本当はれっきとした女の子なんです。どうしてタローと呼ぶようになったのか?   タローと出会ったのは5年ほど前、最初はお隣のおじいさんが飼っていた犬でした。ワンワンとうるさいくらいによく吠える犬で、スタッフの一人が“やんちゃ犬”というイメージでタローと名づけたのがきっかけです。まもなくしてそのおじいさんが亡くなり、一人暮らしだったので私たちが譲り受けることになりました。そこで初めて、雌犬でしかも“マリちゃん”というかわいい名前がついていることを知ってみんなビックリ! でも今さら呼び名をかえることはできません。それにマリちゃんというイメージにはちょっと合わないような……やっぱりタローのままでいてもらうことになりました。

 タローはみんなの愛情をいっぱい受けて、どんどん優しい顔に変わっていきました。以前とは別人、いや別犬のようにおとなしくなり、あっという間に私たちのアイドルです。人間も犬も『愛情が一番』   タローを見て、よくそう思います。

 犬を飼い始めるときの注意として獣医から、「ドックフード以外は食べさせないように」と言われることがあります。それって本当に犬の体にいいのでしょうか?

 タローは私たちと同じ雑穀入りご飯とたっぷりの野菜、あまり物の魚、それに薄めた味噌汁をかけて食べています。もちろん肉や牛乳はあげていません。いわゆる昔ながらの“犬まんま”ですが、キャベツや大根など生のままでバリバリ、果物だって大好きです。食欲旺盛、ウンチもどっさり。たまにドックフードを食べさせると、散歩のときに決まって草を食べています。タローにはドックフードより、人間と同じ「自然食」がいいみたいです。
もちろんドックフードも大喜びなんですけど……。

 実際のところ、ドックフードにはどんな肉が使われているのかわかりません。抗生物質などの化学薬品漬けの肉だったり、病気で死んだ家畜の肉や臓器も入っていたりするそうです。また農薬まみれの穀物に、たっぷりの添加物と保存料と質の悪い油。虫もカビも生えないのですから、考えてみたらゾ~とします。犬にも、昔にはなかった皮膚病やアレルギー・ガン・心臓疾患……いろいろな病気が発生していると聞きます。人間と同じような現代病が犬にも引き起こされているということです。ペットも大切な家族の一員、少しでも安全なものを与えてあげたいものです。

 昨年、フレンドのすぐ近くにドッグランができ、遊ばせにきている人を見かけます。すぐ裏山には最高の散歩コースがあるのにどうして?って、ついつい思ってしまいます。タローは毎日、スタッフが交代で裏山に連れて行くので全身プリップリッの筋肉質、さしずめ体は浜口京子ってとこでしょうか。

 今年の夏、こんなことがありました。いつものように散歩から帰ってきたスタッフが目を丸くして「タローがセミを7つも食べちゃった」と、これにはみんなびっくり お腹は大丈夫かとタローを見れば、満足そうな顔でぐっすり寝ています。弱っているセミとはいえ、タローがパクッと食べるところを想像するとちょっと残酷……でもこれが自然の世界なんでしょうね。それにしてもセミを7つも食べるなんて、ご飯はたっぷり与えているのに少しタンパク質が足りなかったのかな~? まるで野山を駆け回り、野いちごや木の実をとって食べていた昔の子供みたいです。
 やっぱりタローは“自然児”  よく食べ、よく遊び、よく眠り、夏も冬も元気で乗りきっています。