

新しい年が明け、今年も健康フレンドの仕事に、奉仕活動に、そして登山にも精いっぱい頑張っていこうと、みんな張りきっています。
ここ数年、年初めの登山は“雪山”が恒例になっていましたが、今年は暖冬の影響で雪が少なく、どの山に登ろうか決めかねていました。すると、いつも下見をしているスタッフから「みんなで“ナイト・トレッキング”をしよう!」と、驚きの提案。実は最近、トレッキングを楽しむ人たちの間で静かなブームになっているのだとか。そこで今年最初の登山は、“ナイト・トレッキング”に挑戦することになりました。

皆さんの中には、「ナイト・トレッキングって何?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、文字通り“夜のトレッキング”です。ヘッドライトを頼りに真っ暗な山道を歩き、夜景を眺めたり、虫の音や動物の観察を楽しみます。
“ナイト・トレッキング”は、昼間と違って足元が見えにくいために転んだり、道に迷ったりする危険性が高く、昼間のトレッキングよりハイレベルだと言われています。“ナイト・トレッキング”の基本は、慣れた山道を選ぶこと。そこで私たちは、訓練のために毎年数回登っている地元の“湖西連峰”を選びました。“梅田親水公園”を出発し、“神石山(325m)”から“二川NHK中継所”を経由して、フレンドの裏山“東山(258m)”までの縦走コース。どんな夜景に出会えるのか、初めての体験にみんなワクワクしていました。


1月10日、午後6時10分、とっぷりと日が暮れた“梅田親水公園”に到着。小さなリュックにストック1本、毛糸の帽子の上には命綱とも言うべきヘッドライトをしっかりと装着して、いざ出発! 暗闇の中にヘッドライトの小さな明かりが一列に点々と続いていて、とてもきれいです。「昼間しか歩いたことがないから、新鮮な感覚で楽しい!」と、フタッフの間からはずんだ声が聞こえます。
森の中は真っ暗、ヘッドライトが照らし出した緩やかな坂道をひたすら登っていきます。いつも見ていた、道端に置かれた地元の子供たちが作った“はにわ”に光が当たり、心が和みます。予想外に暖かく、15分ほどで汗ばんできました。
出発から30分、“ほとけ岩”を過ぎた辺りで小休憩。目の前に湖西市新所原の夜景が見え、「わぁー、きれい!」と感動の声があがりました。

そこから“神石山”への道はかなりの急登、滑らないように気をつけて登ります。暗がりの中に大きくそびえる“獅子岩”を過ぎて7時10分、“神石山”頂上に到着。湖西市と浜松市の夜景が一面に広がり、その美しさに思わず息をのみます。ヘッドライトの明かりを落とし、キラキラと輝く見事な夜景にみんなうっとり、「きれいねぇ」の連発。遠くに浜松市のシンボル“アクトタワー”も見え、夜空を見上げると、オリオン座をはじめたくさんの星がまたたいていました。「星もきれい!」と大興奮、しばらくじっと見つめていました。
フラッシュの眩しさに目をパチパチさせながら写真撮影を済ませ、7時20分 “二川NHK中継所”に向けて再び出発。ここからはアップダウンが多くなります。「夜景に見とれて足を滑らせないように!」と、注意を促す声が飛びました。


“神石山”から歩くこと約1時間、“二川NHK中継所”に到着。辺りが暗いためか昼間とは距離感がだいぶ違い、いつもより短く感じました。ここでは私たちの町、二川の夜景が楽しめます。新幹線が一本の光の線を描き、緑色にライトアップされた豊橋動植物園の観覧車がひときわ目立っていました。

8時20分、私たちのホームグランド “東山” に向けて出発。途中にはいくつものビューポイントがあり、足元と夜景を交互に見ながら注意して進んでいきます。すると突然、豊橋市内全域の夜景が目に飛び込んできました。白やオレンジ・赤・青・緑の光がちりばめられていて、まさに光の饗宴。思わず発した「豊橋って都会だったのね!」の一言に、一同爆笑! みんな、大都会のようなダイナミックな夜景にただただ、「すごい、宝石箱のよう!」と見とれていました。

豊橋市の夜景が少しずつ近くなってくるのを感じながら、アップダウンの激しい道を黙々と歩き、9時20分 “東山” に戻ってきました。ここまでくればもう終点に着いたのも同然、ホッと気持ちが緩みます。
見下ろす夜の街は“東山”を囲むように眼下に広がり、色とりどりの光はさらに輝きを増し、まるで光の大海のようです。いつも眺めている景色が、夜にはこんなにも美しいとは、みんなびっくり! 昼間は太平洋まで一望でき、夜には “百万ドルの夜景”―ここはやっぱり、豊橋一のビューポイントです。
