

バナナが店の棚からなくなってしまいました。1カ月ほど前のこと、近所のスーパーにいくと、いつもは果物コーナーで山積みになっているバナナがありません。数日で、バナナはいつもの場所に並ぶようになりましたが、以前の量の半分ほどに減っています。バナナ人気が続いて手に入りにくくなっているとか。
今回のブームの火付け役は女性タレントさんと有名女優さん。痩せたくていろいろなダイエットを試してみたけれど、ことごとく失敗。それが“朝バナナ・ダイエット”で減量に成功したと公表したことがきっかけのようです。

バナナが品切れになったように、以前にも納豆や寒天がスーパーから消えたことがありました。昼ごろ買いに行くと、いつもはコーナーに何十種類もある納豆が、売切れてしまっていたのには驚きました。あとでテレビ番組の影響と知って、そういうことだったのかと妙に納得。いいと聞くと、すぐに飛びつくのが人間心理でしょうか。不思議なもので、買えないとなると妙に食べたくなりますが、納豆は2~3日で買えるようになりました。売る側も躍起になって商品をそろえてくれますから、一週間もすればいつもどおりに戻ります。というよりは、ほとんどの人がすぐに飽きてしまうからなのかも。
テレビで放送されたあとだけ、瞬間湯沸かし器みたいにヒートアップしてしまうのでしょう。

朝バナナ・ダイエットはその名のとおり、朝食にバナナと水を摂るだけという手軽さで女性に大人気。どうやら、手間なしの楽チンさがブームの理由のようです。

ある人からこんな話を聞きました。「メタボに悩むご主人が朝バナナ・ダイエットを始めて1カ月。効果が見られないので、そろそろいつもの朝食にもどしたいと奥さんに話したところ、“効果が出るのはこれからよ”と続けるようにすすめられた。実は、奥さんはバナナと水だけの手軽な朝食にすっかり慣れてしまい、元の朝食に戻したくなかった」――これは、ウソみたいな本当の話ですが、そんなに珍しいことではないかもしれません。時間がない、面倒だからと“手軽・手間なし・楽チン”なことを求めがちだとしたら気をつけたいですね。


健康やダイエットに関係する話題は次から次とでてきて、そこから何かがブームになるようです。ブームが起きるのは“健康や美しさを求める執念のあらわれ”と言えば聞こえはいいけれど、ほとんどのモノが一時の騒ぎで終わってしまいます。所詮ブームはブーム。
本当はみんな話題になったものだけで減量できたり、健康になれるとは思っていないはずです。体は一つしかありません。10年、20年というロングスパンで健康を考えるなら、やっぱりスタンダードな健康法でなくっちゃ。

健康をテーマにした情報番組に耳を傾けていると、「和食と運動に優るものはない」とつくづく感じます。毎日の食事づくりはたいへんですが、嬉しいことに日本には四季があり、季節ごとの食材を楽しむことができます。特に秋は芋・栗・秋刀魚・りんご・米など、おいしいものが多くて……。季節ごとの旬の物を味わって食べることをブームとは言いませんが、体に良いことは間違いありません。
外で体を動かし、秋の夜長はたっぷり眠る。よく食べて、よく動き、よく眠る、冬にむけて体の調子を整えていきましょう!