豆で肉食ストップ!

肉を超える豆 

多くの人は、肉を摂らないとタンパク質不足になると思っていますが、主食を 「精製度の低い米(5分づき米)と雑穀」 にすれば、かなりの必須アミノ酸(たんぱく質)が摂れます。さらに10%程度の豆類を加えるだけで必須アミノ酸の不足が補えるようになります。タンパク質を摂ろうとして肉を大量に摂ると、かえって体には弊害となります。

肉の多食の害 

肉類などの動物性食品の多食は簡単にタンパク質の過剰摂取を招き、体に大きな負担をかけます。肉や乳製品などの動物性タンパク質は、十分に消化・吸収されないまま大腸に送られ腐敗をおこし、硫化水素、インドール、メタンガス、アンモニア、ヒスタミンなどの多くの ”毒素・発がん物質” がつくり出されます。こうしたものが体の老化を早め、ガンなどの病気を引き起こします。さらに肉に含まれる大量の脂肪(ファット)によって、いっそう腸内環境が悪化します。

豆は、植物性のタンパク質の他にも、ビタミン類やカルシウムマグネシウム亜鉛などのミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。そのため、たくさん摂ってもタンパク質の過剰になることはありません。

大豆に含まれる注目の成分

レシチン — 総コレステロールを低下させる
サポニン — 強い抗酸化作用、免疫力を高める /コレステロールや中性脂肪を低下させ血管のつまりを防ぐ
イソフラボン — 骨粗しょう症の予防、更年期の不調改善
オリゴ糖 — 腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増殖させる  

納豆は “完全アミノ酸食品” 

納豆には、グルタミン酸をはじめ、必須アミノ酸などが大量に含まれ、納豆菌そのものがアミノ酸を持っているので、きわめて多くのアミノ酸を摂ることができます。また、タンパク質がすでにアミノ酸に分解されているので、とても吸収の良いタンパク源です。

※筋肉や内臓、髪、ヒフなど体の組織を構成するタンパク質は、アミノ酸を原料に造られています。

スタッフだより「納豆パワーに再注目」

 「大豆タンパク」だけが持つ驚異の力

  — 大豆タンパクは筋力低下を防ぐ ―

徳島大学・宇宙栄養研究センターの研究で “大豆タンパクに筋力低下を防ぐ働きがある” ことが分りました。

研究では、入院中の患者27人に30日間、大豆(粉末8g)を食事に加えたところ7割の人で平均40%の筋力アップが確認されました。これは、大豆タンパクに含まれる成分が筋力低下をおこす物質と結びつき筋力が保たれるからです。この働きは、肉や魚のタンパク質にはありません。

高齢者では、運動をしていても月に約2%ずつ筋力が落ちていきます。筋力はピーク時の40%まで減ると要介護の状態になると言われています。筋力低下を防ぐには、毎日運動を心が けることや納豆などの大豆タンパクを摂ることが欠かせません。