●身体に必要な2つの油…アンバランスが大問題
- オメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸)… 冬野菜や海藻、青魚などに多く含まれる
- オメガ6脂肪酸(リノール酸) …… コーン油、紅花油などのサラダ油に多く含まれる
<オメガ3とオメガ6の働き>
- 細胞膜や細胞の構成要素になる
- 全身のあらゆる生理作用を調整する局所ホルモンの材料になる
- 2つの脂肪酸のバランスがとれていることで体は正常に働くようになる
- オメガ3由来のホルモン … 血圧を下げる、炎症を鎮める
- オメガ6由来のホルモン … 血圧を上げる、炎症を起こす
●現代人はオメガ6の過剰摂取&深刻なオメガ3不足
※2つの油のバランスが重要
現代人は食生活の欧米化によって、野菜や魚の摂取が減り、肉や油料理(揚げ物など)を多食するようになりました。そのために「オメガ6」の過剰摂取と「オメガ3」の著しい欠乏を招いています。その結果、生活習慣病・アレルギー・精神疾患・認知症などを引き起こしています
「オメガ6」と「オメガ3」のアンバランス改善には、食生活の見直しが必須‼
まっ先に「オメガ6」を多量に摂る欧米型の食事をやめて、伝統的な和食中心の食事に切り替えること。そして「オメガ3」豊富な亜麻仁油や、オメガ3系の脂肪酸を含む青魚などを摂取
<亜麻仁油の摂り方>
- 亜麻仁油は酸化が早いため加熱せず「生」でお摂りください(温かい料理やスープにかけるのはOK)
- 1日に小さじ1杯~大さじ1杯程度が目安です。必要量は個人差があります。小さじ1杯から初めて「おいしく摂れる」感覚を目安にお召上がりください
- 開封後は10°C 以下で保存し、開封後は冷蔵庫に入れて1ヶ月半を目安にお使いください
●主なオメガ3系列の脂肪酸と働き
※オメガ3は、体内でつくることができないために、必ず食事などから摂ることが必要です
◎アルファリノレン酸 …… 亜麻仁油、シソ油、エゴマ油に多く含まれる
- 細胞の成長・維持にかかわり、局所ホルモンの材料になる
- 細胞や組織を柔軟にし、現代病・生活習慣病を防ぐ
◎EPA …… イワシ、サンマ、アジ、サバ、サケなどの青魚に多く含まれている
- 血液をサラサラにして血流を良くする。動脈硬化や心臓病を防ぐ
◎DHA …… イワシ、サンマ、アジ、サバ、サケなどの青魚に多く含まれている
- 不足すると学習や記憶能力に障害が起こる
- 脳や神経組織の成長、維持に重要な働きをする。ストレスを和らげる
●「オメガ3」は、脳の重要な構成成分です
脳の構成成分の60%は脂肪です。その中で最も量が多いのが「オメガ3」です。無数の神経細胞から成り立っている脳は、神経刺激を伝達したり、外からの刺激を受けとったり、いつも活発な活動をしています。その動きに鋭敏に反応して素早く対応しているのが「オメガ3」です。脳が必要とする脂肪酸の中では「オメガ3」が最も重要です