NO.115
2016/09/11

 

私たちはこれまで、みんなで登山を楽しんできました。その私たちが今度は海にチャレンジしようと、先日、西伊豆を訪れました。初めての “シュノーケリング” です。
 皆さんの中には、これまで登山一筋だった私たちが、登山とは対極の “マリンスポーツ” に挑戦したことに驚いた方も多いのではないでしょうか。実は “シュノーケリング” は3年越しの計画で、すでに下見も済ませ、「今年こそは行きたい!」 とその機会をうかがっていました。ところが相次ぐ台風の影響で延期に次ぐ延期、やっと8月26日に決まりました。
 今回のスケジュールは、遊覧船で “堂ヶ島の島巡りをした後 “黄金崎 (こがねざき) 公園” に立ち寄り昼食、午後からメインの “シュノーケリング” に挑戦。一日たっぷりと西伊豆の自然を味わいます。

 



   


 

午前4時半、「どんな体験が待っているだろうか」 と、期待に胸をふくらませて豊橋を出発。新東名高速から伊豆縦貫道路・修善寺道路を通って一路、西伊豆・堂ヶ島に向かいます。西伊豆の海岸線はリアス式で変化に富み、国立公園や景勝地が多く、特に堂ヶ島の天窓洞や三四郎島が有名です。

鮮やかな緑の山々やスッキリとした富士山のシルエット、コバルトブルーの海など美しい景色が次々と車窓に現れ、その度に 「きれい!」 と感嘆の声が上がっていました。

 



   



 8時30分、“堂ヶ島” に到着。「堂ヶ島」 と言っても、そうした名前の島があるわけではなく、この辺り一帯がそう呼ばれています。そこは海底火山が噴火してできた軽石凝灰岩が波によって侵食され、独特の景観をつくり上げていて、その景色の美しさから 「伊豆の松島」 とも言われています。

 夏の日差しが容赦なく照りつける中、遊覧船に乗り込み “堂ヶ島クルーズ” へと出発。潮風にあたりながら波に削られてでき上がった大小さまざまな奇岩を眺めます。すると突然、岩の間から裾野を広げた富士山を発見して、みんな大感激でした。

 
 

 
 

クルーズの最後は、天然記念物に指定され 「青の洞くつ」 とも呼ばれている “天窓洞へ、スピードを落としてゆっくりと狭い洞くつに入っていきます。“天窓洞は凝灰岩でできている海蝕洞くつで、中央は天井が丸く抜け落ち、洞くつ内に光が差し込んでまさに神秘的。空を仰いで思わず 「おー!」 と声が上がりました。

 クルーズの時間は20分と短くあっという間でしたが、青く澄んだ海に点在する堂ヶ島独特の白い岩がつくり出す心が洗われるような景観に、みんな大満足でした。

 



   


 

 次に訪れたのは、西伊豆町を代表する絶景スポットで有名な 黄金崎公園” です。“黄金崎” は、駿河湾に面した崖が夕日で黄金色に染まるところからその名がつけられたとのこと。眼下にコバルトブルーの海が広がる公園には、展望台や遊歩道 ・芝生広場などがあり、三島由紀夫の文学碑が建てられています。

 
 

展望台からの眺めは、穏やかな大海原の向こうに富士山が頭をのぞかせて、思わずため息が出るほど。海から吹き上げてくる心地よい潮風が暑さを忘れさせてくれました。

 
駿河湾に大きく突き出した岬は通称 「馬ロック」 と呼ばれ、観光客の人気を集めています。岬の形が馬の横顔、岩の窪みが目、緑の木々がたて髪と、まさしく馬の姿です。岩の地層がとてもきれいで、みんな指さして「そっくり!」と感激していました。

 透明度が高く澄んだ青い海にうっとり、「こんなきれいな海で泳げるなんて嬉しい!」     シュノーケリングへの期待がいっそう高まりました。

     



   


   黄金崎海岸に降り、水着に着替えていよいよ今回のメインイベント “シュノーケリング” に挑戦。“シュノーケリング” は水面に浮かびながら海中の世界を見て楽しむもので、泳げなくてもできます。とは言え、海に入るのは何十年ぶりというスタッフがほとんど、気持ちが引き締まります。

午後1時、インストラクターからライフジャケット ・水中マスク ・フィン (足ひれ) を受け取り、水際まで歩いていきます。そこで器具の着け方や呼吸方法などの説明を受けながら一つ一つ装着。いったん海に入り、器具がちゃんと装着されているかどうかを確かめます。そしていよいよ本番、二人一組となって手をつなぎ、波に背を向けてゆっくりと海の中に入っていきます。ライフジャケットのおかげで体がふぁっと浮き、フィンを静かに動かします。

 

 

海の中を覗くと早くも、鮮やかなブルーのソラスズメダイを発見、「可愛い!」 と大興奮。今度はイワシの群れを発見、まるで水中の映像を見ているようでワクワク、夢中で生き物を探しました。「ここにカワハギがいますよ」 というインストラクターの声に誘われ、海の中を探すと黒い斑点模様の口がとがった魚がいました。黒い縞模様のイシダイも優雅に泳いでいて、魚を見つけるたびにバデイ (相棒) と 「いた、いたっ!」 と喜び合いました。

 


   

 

休憩をはさんで約30分ずつ2回、初めは少し不安を感じていたスタッフも少しずつ慣れてきて、夢中で海の中を覗いていました。岩の上や隙間にたくさんのウニがいて 「おいしそうで目が輝いちゃった」 と、みんなの笑いを誘います。海は台風の影響で波が少し高く濁っていて、魚の数も少なめだったとのことですが、初めて見た魚たちの様子にみんな胸がいっぱいでした。

 
 

こうして約2時間、全工程が無事終了しました。「やみつきになりそう」 とすっかりシュノーケリングのとりこになった者もいれば、必死でバディの手を握り締めていたという者や、最後には波に酔ってしまったという者もいました。初めてのシユノーケリングは想像した以上に楽しく、心なしかみんな若返ったように見えました。帰りの車中では、見えた魚の話題でもちきり、中にはウツボを見たスタッフもいて、みんなから羨ましがられていました。

 
 

スタッフの間では早くも 「次は沖縄の海に行ってみたい!」 という話が飛び交っています。私たちはもちろん山が大好きですが、海も最高、すっかりその美しさに魅せられました。いつの日かまた、水中で泳ぐ魚たちの様子をお届けしたいと思っています。

 



   



 

このたびの台風10号は、岩手県や北海道に甚大な被害をもたらしました。後片付けに追われ不自由な生活を強いられている多くの人々のことを思うと、本当に胸が痛みます。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。スタッフ一同、一刻も早い復旧を祈っております。